愛車を買い替えしようかな?と悩んでいる方いませんか。車は高額商品の1つであり、安易な決断で購入を判断できるものではありません。
しかし、「車を買い替えたい」という気持ちを長年持ち続けても、最適な買い替えタイミングを逃せば逆に損をしてしまいます。
そこで本記事では、元ディーラー営業マンが教える車を買い替えするベストなタイミングを解説します。
記事内では車を買い替えするタイミングの他に購入時に必要な登録書類についても紹介しています。車の買い替え時期について悩んでいる方はぜひ参考にしてみてください。
【結論】車を買い替えする際に後悔しないタイミングを解説
元ディーラー営業マンである筆者の経験上、車を買い替えするベストなタイミングは以下の3つしかありません。
- 自動車業界の決算時期のタイミング
- 車モデルチェンジ前のタイミング
- 愛車の車検前のタイミグ
自動車業界決算時期のタイミングで買い替えする
決算時期は車の買い替え時期に最も最適な時期です。
一般的に自動車業界の決算時期は「1月〜3月」までのタイミングになります。決算時期はメーカーや販売店、保険会社などを中心に高い販売目標が設定されやすい関係上、高い成果を挙げなければいけません。
つまり、決算時期は「1台でも多くの販売台数を獲得したい」と考えるため、多少無理な値引きや希望条件でも対応してくれやすく、お得な条件で新しい車を購入しやすい傾向が高いです。
少しでも安くお得に車を購入したい方は、決算時期を狙って車の買い替え商談を進めていきましょう。
元ディーラー営業マンが解説!決算時期の値引き交渉テクニック
決算時期の値引き交渉を成功させるテクニックは、とにかく「購入する意思を担当スタッフに直接伝える」ことが1番です。決算時期は多くの新規来店客が店舗に足を運ぶ関係上、1人のお客様に費やせる時間にも限りがあります。
そのため「〇〇以上の条件であれば、今日この場で車を購入する」と購入する意思を伝えれば、お得な条件で車を購入できるチャンスです。
車を購入する側としてもお得な条件で車を購入でき、販売する営業マン側も1人に費やす時間を短縮できるため、まさにWIN-WINの関係になります。
購入する意思が固い場合には、ぜひおすすめしたい値引き交渉テクニックです。最大限の値引きを要求する場合には、あらかじめ車両の値引き限度額を把握する必要もあります。
車モデルチェンジ前のタイミングで買い替えする
フルモデルチェンジやマイナーチェンジ前の車は、お得に車を買い替えられるチャンスです。一般的に車は一定期間において快適性能や内外装をグレードアップしていきます。
具体的には、フルモデルチェンジは5年〜7年に1回のペース、マイナーチェンジは3年〜5年に1回のペースです。
モデルチェンジが近づくと、メーカーとしてもモデルチェンジ前の車の生産台数を徐々に落としていきます。そのため、販売店側からすると台数制限がある車を取り合う形になるため、まさに「販売したもの勝ち」という状態になりやすます。
筆者自身、モデルチェンジ前の車は多少値引きをしても即決営業を意識して営業活動に力を入れていました。
ネットやメーカーホームページなどで希望車種のモデルチェンジ情報が公開された場合には、迷わず車の買い替えを検討することをおすすめします。
元ディーラー営業マンが解説!モデルチェンジ前の値引き交渉テクニック
モデルチェンジ前の値引き交渉テクニックとして有効な方法は「購入希望車種の他店舗在庫数を匂わせて商談すること」です。
モデルチェンジ前の車は各販売店が対象車種を取り合う関係上、スピーディーな商談が営業マンに要求されます。そのため、営業マンとしてもなるべく早いタイミングで成約に誘導したい関係上、即決を意識して商談を進めてくるでしょう。
商談のタイミングで他店舗や他法人の在庫数を購入者が話し「他法人の在庫は後数台確保していると聞いています」と営業マンに話すことで、値引き交渉がより成功しやすくなります。
このタイミングで「どの条件なら今日決めてもらえますか?」と営業マンに言われる確率が高いため、購入者側の希望を提示しつつ、お得な条件で車を購入してください。交渉が上手くできれば、予想以上の値引き額を引き出せる可能性が高くなります。
愛車の車検前のタイミグで買い替えする
車検前のタイミングも車を買い替える際には最適なタイミングです。
車検は1度の実施でどのような車でも5万円以上の費用が発生します。具体的には、車検基本料金や自賠責保険料、印紙代、重量税などが必要になるでしょう。
車検前に乗り換えすることで、車検を通すために必要な費用を新しい車を購入する費用に費やせます。1度の車検費用が高額になるほど買い替えする際にはお得になるため、車検見積と新車購入費用を比較した上で最良な判断を行いましょう。
元ディーラー営業マンが解説!車検前の値引き交渉テクニック
車検前に乗り換えする場合には、値引き交渉の前に「車の納期情報」と「仮に車検期日を過ぎた場合の対処方法」を事前に確認しておきましょう。車検期日までに新しい車が納車されれば、車検費用を支払う必要はありません。
ただし、新しい車の納期が車検期日を過ぎている場合には「販売店から代車を貸してもらう」もしくは「車検費用を車両値引きで対応してもらう」などの方法をとってもらう必要があります。
万が一の対応策を考えた上で車検前に乗り換えするという確約を営業マンに伝えましょう。「車検前に新しい車に乗り換えるから精一杯値引きしてほしい」と担当営業マンに伝えることで、お得な条件で車を購入できます。
【買い替え前の知識】実際に「車の平均保有年数」はどれくらい?
ここで現在、車を所有している方の平均保有年数を確認してみましょう。以下で算出した車の保有台数は1年間での保有台数の減少台数を経過年数で加重平均した数値です。
【普通車の平均保有年数】 | 【小型車の平均保有台数】 | |
---|---|---|
2018年(平成30年) | 13.2年 | 13,2年 |
2019年(平成31年) | 13.1年 | 13.3年 |
2020年(令和2年) | 13.5年 | 13.5年 |
2021年(令和3年) | 13.9年 | 13.9年 |
乗用車と小型車の平均保有年数を確認すると、平均的に13年間同じ車を保有し続ける方が多い傾向が確認できました。ただし、車の故障や車両事故により、車の買い替えを行う場合には13年未満で乗り換えする方も中にはいます。あくまで平均保有年数の参考として把握しておきましょう。
初度登録から13年以上が経過すると、自動車税や重量税が15%〜20%ほど課税されてしまいます。さらに車自体も消耗部品のため、駆動関連部品の劣化により部品交換代が高額になってしまうでしょう。
「そろそろ車を買い替えしたい」と考えている方は、決算時期や車検前、モデルチェンジ前を狙い、お得な条件で新しい車に買い替えすることをおすすめします。
車の買い替えで後悔した失敗談【3選】対策方法も解説
ここからは、車の買い替えで実際に後悔した方の失敗談を3つ紹介します。
- 車をローンで購入してしまった失敗談
- 購入した車を間違えた失敗談
- 車の維持費が高額になった失敗談
以下の内容では、車の買い替えで失敗した経験談を元に自分が同じ失敗を繰り返さないような対策方法を筆者の経験を元に徹底解説します。
車をローンで購入してしまった失敗談
車の買い替えで後悔した方の失敗談として「ローンで購入してしまったこと」に対しての口コミが紹介されていました。
軽の車買った直後に妊娠が分かって、4人乗りだから後悔してる…ローンはあと7年。 今日点検でお店に聞いたけど下取りして差額のローンは払わないといけないけどそういう買い替えの仕方もあると言われた。ちなみに引っ越したばかりの家の駐車場は軽の幅くらいしか入らないんだよね。困ったよ…
(引用元:x)
車をローンで購入するメリットは、まとまった資金を手元に残しつつ、毎月定額支払いで憧れの車を所有できることです。
しかし、ローンで車を所有する場合、「金利手数料」が発生してしまい、結果的に現金で購入するよりも割高の金額で車を購入しなければいけません。毎月の出費を計算せず、ローンで車を購入してしまった場合、支出管理が難しくなってしまうでしょう。
ローンでは、ボーナス払いが設定できるため、ボーナス払いを高額に設定した場合には、ボーナス時期に手元に残る収入が少なくなってしまいます。
【対策方法】ローン購入で後悔しないためには?
車を購入する際には、毎月の支出と貯金額を考慮しつつ最適な購入方法を選択しましょう。どうしても現金一括で車を購入できない場合には以下の購入方法を活用してみてください。
・銀行ローンを活用してローン購入する
・カーリースで車を所有する
銀行のマイカーローンはディーラーローンと比較して金利が低めに設定されています。銀行やディーラーローンによって金利に差はありますが、具体的には「年1%〜3%」ほど違いがあるでしょう。カーリースはリース会社から車を一定期間借りる購入方法です。
カーリースの場合、車の維持費となるメンテナンス代や車検代、自動車税、自賠責保険などが毎月負担するリース料金の中に含まれており、毎月の支出を一定に抑えられるメリットがあります。
購入した車を間違えた失敗談
こちらも車の買い替え時期に失敗したという口コミがXにて紹介されていました。
いい歳になってみて、普通の車を買っておけば良かったなと反省しています 結婚して子供ができたら間違いなく買い替え案件 新古のハイブリッド車買って定年まで乗り潰すのが、多分現代の賢い人の選択だ(´-ω-`)
まあ、所有欲とか考えると満足していて、RX-8 を買って後悔は無かったとも言えます
(引用元:x)
車の購入時期を間違えると、車を購入する際に必要な費用が余計にかかってしまいます。車の買い替え時期に対して後悔している大半の方は「お得に購入できるタイミング」を理解せずに自分がほしいタイミングで購入検討している方です。
購入時期によっては、支払い総額が10万円〜30万円ほど異なる場合も考えられます。
【対策方法】購入する車を間違えないためには?
車を購入するタイミングに対して後悔しないためには、「お得に車を購入できる時期を再確認」することが重要です。車をお得に購入できる時期は具体的に3つあります。
・自動車会社の決算時期
・モデルチェンジ前
・車検前
特に決算時期やモデルチェンジ前は大幅値引きが期待できるため、他の購入タイミングよりもお買い得に車を手に入れられるチャンスです。
購入時期を間違えることなく、お得なタイミングと条件で希望する車を手に入れましょう。
車の維持費が高額になった失敗談
車の買い替えに伴い「維持費面が高額になった」という後悔の声がXにて紹介されていました。
おはようございます 今月は何かと支出が多く、来月の引き落としが怖いです。 大きな要因は、夫婦それぞれの車が車検を迎えることや自動車保険の更新、タイヤの買い替えなど車関係の出費が重なったことです。 我が家の生活に車は欠かせず、仕方ないですが、改めて維持費の高さを痛感しました。
(引用元:x)
車は購入時だけに費用が発生するものではありません。車を所有する上で以下の費用が必要になってきます。
・自動車税
・自賠責保険
・自動車保険料
・駐車場代
・車検代
・メンテナンス代
・消耗部品交換代
車を所有する上で必要な維持費を考慮した上で希望する車を購入しなければ、結果的に車を購入したことに対して後悔が残ってしまいます。
【対策方法】車の維持費で失敗しないためには?
車の維持費で後悔しないためには、購入希望する車に毎年いくらの維持費がかかるのかを事前に確認することをおすすめします。
自動車税は車種ごとの排気量によって課税される金額が決まっています。
2019年9月30日以前に 登録された新車 | 2019年10月1日以降に 登録された新車 | 新車として登録されて 13年以上経過している場合 | |
---|---|---|---|
660cc | 10,800円 | 10,800円 | 12,420円 |
1,000cc以下 | 29,500円 | 25,000円 | 39,600円 |
1,001cc〜1,500cc | 34,500円 | 30,500円 | 39,600円 |
1,501cc〜2,000cc | 39,500円 | 36,000円 | 45,400円 |
2,001cc〜2,500cc | 45,000円 | 43,500円 | 51,700円 |
2,501cc〜3,000cc | 51,000円 | 50,000円 | 58,600円 |
3,001cc〜3,500cc | 58,000円 | 57,000円 | 66,700円 |
3,501cc〜4,000cc | 66,500円 | 65,500円 | 76,400円 |
4,001cc〜4,500cc | 76,500円 | 75,500円 | 87,900円 |
4,501cc〜6,000cc | 88,000円 | 87,000円 | 101,200円 |
6,001cc〜 | 111,000円 | 110,000円 | 127,600円 |
他にも重量税は車両総重量に対して課税される税金であり、メンテナンス代は車体サイズや排気量によってあらかじめ定められています。
それぞれの費用を考慮した上で車を購入した後に所有し続けられるのかを判断してください。どうしても憧れの車を所有したい場合には、カーリースを活用して車を所有する方法がおすすめです。
カーリースでは毎月のリース料金の中に、車両本体価格とメンテナンス代、自動車税、自賠保険料、車検代が全て含まれているため、車の維持費を常に一定に抑えられるお得な車の所有方法です。
初心者必見!車を買い替えする際の具体的な流れ
車を買い替えする際の具体的な流れを分かりやすく解説します。車を買い替える手順はどのような状態でも変わりはありません。基本的には以下5つの手順で進めます。
- 買い替えを希望する車種を選ぶ
- 希望車種が展示している販売店に足を運ぶ
- 商談と見積依頼を行う
- 契約手続き&必要書類の準備
- 納車
それぞれの手順について車の買い替え初心者でも理解できるよう分かりやすく解説します。
1.買い替えを希望する車種を選ぶ
まずは自分が買い替えを希望する車種を選ぶことから始めます。希望する車種によって足を運ぶ販売店が異なるため、購入希望する車種を明確に決めておきましょう。
購入したい車を決定しない限り先には進められません。希望する車種が中々決まらない場合には以下の判断基準から対象車種を絞ってみてください。
・購入希望する新しい車の使用用途や使用目的
・購入予算
・いつまでに新しい車が欲しいのか?
・希望する車種のタイプ
購入する車種としては、軽自動車やSUV、ミニバン、普通車などが挙げられます。購入検討する車種の予算と納期状況を把握しつつ、自分が希望する条件に合う車種を選んでください。
2.希望車種が展示してある販売店に足を運ぶ
希望する車種が決定した後は、実車が展示してある販売店やディーラーに足を運びます。販売店やディーラーに足を運ぶ際には、店舗の混雑状況も踏まえて事前に来店予約しておくことをおすすめします。
来店予約せずに販売店に来店しても接客対応できる担当スタッフがいなければ、商談がスムーズに進みません。希望車種について確認しておきたいポイントも聞けずに時間だけが過ぎてしまいます。時間に余裕があれば実車確認を行うと同時に希望車種の試乗もやってみましょう。
実際に外観でみた印象と試乗した感覚には差があります。購入する車ともなれば、運転した感覚や乗り心地も購入する前の判断基準となります。
3.商談と見積もり依頼を行う
販売店やディーラーにて実車確認と試乗を行った後は、担当スタッフに見積依頼と購入商談を進めていきましょう。見積依頼する際には以下のオプションを選択します。
・車のボディーカラー
・車の希望グレード
・付属品の追加
見積時に依頼する付属品関係はナビやドライブレコーダー、フロアカーペット、ドアバイザー、ETC車載器などがおすすめです。
選択するグレードやボディカラーによって追加費用が発生する可能性があるため、担当スタッフに事前確認しておくことも重要です。
4.契約手続き&必要書類の準備
次に提示された見積の条件に納得した場合には「契約手続き」を進めます。契約書は販売店側と購入者側が車を受注したことを証明する書類です。
付属品の間違いやグレード、ボディカラーの間違いがないよう念入りに確認してください。納車が近い場合には、必要書類の打ち合わせを担当スタッフと行い、指定日時までに登録書類を準備します。
新車購入に一貫して現在所有している車を売る場合には、下取り用に必要な書類の準備も同時に必要です。
納車日の1週間前までには、契約書で交わした購入金額を銀行振込もしくはクレジットカードなどで販売店に振り込むことが必須です。
5.納車
最後に納車日時を迎えた際には、契約した販売店で購入した車の納車式を行います。納車時には内外装に傷がないのかを念入りに確認しましょう。
確認と合わせて車の操作方法を担当スタッフに教えてもらい、分からないことがないようしっかりと説明を聞き理解してください。
【車種別】軽自動車と普通車の買い替え時に必要な書類
車の買い替えに必要な登録書類を軽自動車と普通車以上に分けて解説します。
車を買い替えした経験がない方や車の買い替え経験が多くない方にとっては「どのような書類を用意すれば良いのか分からない」と感じる方もいるでしょう。車の買い替えに必要な書類と書類を用意する上での注意点を分かりやすく説明します。
【軽自動車】車の買い替えに必要な書類
軽自動車の車の買い替えに必要な書類は以下の通りです。
- 住民票
- 車庫証明
- 認印
軽自動車を買い替える際に必要な書類は、住民票と認印、車庫証明書の3つしか必要ありません。車庫証明書については、管轄する地域で車庫証明書が不要な場合、用意する必要がありません。
車庫証明書は新しい軽自動車の車検証が発行された後に申請できる書類のため、必ずしも納車前に用意する書類ではないです。注意するポイントとしては、用意する住民票は「車検証の所有者欄に記載予定の方の住民票」です。
軽自動車を購入した販売店が住民票の記載名を元に車検証を発行する手続きを進めていきます。車検証が発行されるまでの期間は、希望ナンバー有りの申請時には平日中6日、希望ナンバーの申請無しの場合、平日中2日ほどの時間がかかります。
住民票の発行期限は、原則発行日から3ヶ月以内の書類です。発行日から3ヶ月以上経過している書類を車検証登録に利用することはできません。
【普通車】車の買い替え時に必要な書類
普通車以上の車を買い替える際に必要な書類は以下の通りです。
- 印鑑証明書
- 委任状
- 実印
- 自認書もしくは使用承諾書
- 車庫証明書
- 配置図
普通車以上の車を買い替える際には、上記書類が必要です。軽自動車の登録書類と比較して書類点数が多いため、全ての書類を準備するまでに時間がかかります。特に普通車以上の車に買い替える際には、印鑑証明書と呼ばれる書類が必要です。
印鑑証明書とは、公的機関がハンコの所有者を証明するための書類のことです。印鑑証明書は市役所もしくはマイナンバーを所有している方はコンビニでも取得可能です。印鑑証明書も書類発行から3ヶ月以内が有効期限となります。
実印は、印鑑証明書に印字されている印鑑のことです。普通車以上の車を買い替える際には、車を駐車する位置を証明する車庫証明書も必要です。車庫証明書を提出する際には、自認書もしくは使用承諾書のどちらかが必要となります。
自認書と使用承諾書の判断基準は「駐車する位置が自分が所有する土地なのか、自分とは違う他人が所有する土地なのか」で判断します。
新しい車を駐車する土地が自分が所有する土地の場合、自認書を用意します。新しい車を駐車する土地が自分以外の場合は使用承諾書の準備が必要です。
【番外編】車買い替え前に抑えておきたい5つの確認ポイント
車を買い替えする際には、買い替え前に理解しておきたいポイントが5つあります。
- 自動車保険会社への車両入れ替え連絡
- 車購入代金の振り込み口座や振込方法の確認
- 下取り車の必要書類
- ローン残債の確認
- 自動車税の還付対応
上記の確認ポイントは車を買い替えする方が意外と理解しているようで実は理解していない情報ばかりです。それぞれのポイントについて詳しく解説します。
自動車保険会社への車両入れ替え連絡
新しい車の納車日程が近づいてきた場合には、現在、加入している自動車保険会社に「車両入替」の手続き依頼を連絡しましょう。車両入替とは、現在加入している自動車保険の情報の中で車両情報を切り替える手続きです。
仮に車両入替の手続きをしていなかった場合、万が一車両事故が発生しても保険が適用されません。自動車保険は万が一の損害事故に対して発生した費用をカバーするものです。
車両入替1つの手続きを怠ることで、損害事故に伴う全ての費用を自己負担する形になってしまいます。車両入替を行う際には、新しい車の車検証が必要です。
新しい車の車検証が販売店に届いたタイミングで保険会社に車検証のFAX連絡を依頼しておきましょう。
保険会社に車両入替の手続きを依頼する際には、「納車予定日はいつなのか」と「購入した車の車体本体価格と付属品の合計額」の2つの情報を正確に伝えましょう。
基本的に車両入替の手続きは、納車日程に合わせて変更手続きを行います。車両保険を付帯する場合、購入した車両本体価格+付属品の合計で車両保険金額を設定するため、正確な合計金額を伝えることが重要です。
車購入代金の振り込み口座や振込方法の確認
新しい車を購入した際には購入代金を振り込む口座情報と振り込み方法を販売店に確認する必要があります。原則として、新しい車を購入した場合には「納車日よりも前に全額入金すること」が絶対条件です。
納車日程当日に振り込みもしくは手渡しで振り込み対応することはできません。振り込み口座を販売店に確認する際には、「振り込み手数料は販売店と購入者側のどちらが負担するのか」を必ず事前に確認してください。
振り込みにて購入した車の金額を支払う場合、数百万円単位になると数百円程度の手数料の負担が発生します。仮に振り込み手数料を販売店側で負担する場合には、購入金額から振り込み手数料分の金額を差し引いた金額を振り込むよう意識してください。
振り込み方法もクレジットカード払いや現金手渡し、銀行振込など対応方法は購入した販売店によって異なります。原則、振込対応は納車1週間前までに済ませておくとベストです。
下取り車の必要書類
新しい車を購入すると同時に下取りとして現在所有している車を売却する際には、下取り用の必要書類も用意する必要があります。
下取り用の必要書類は「軽自動車」と「普通車」によってそれぞれ異なります。詳細な必要書類は以下の表を確認してみましょう。
【軽自動車売却時に必要な書類】 | 【普通車売却時に必要な書類】 |
---|---|
自動車検査証(車検証) | 自動車検査証(車検証) |
リサイクル券 | リサイクル券 |
自賠責保険証明書 | 自賠責保険証明書 |
納税証明書 | 納税証明書 |
認印 | 実印 |
自賠責保険承認請求書 | 自賠責保険承認請求書 |
車庫証明書 | 委任状 |
– | 譲渡書 |
– | 車庫証明書 |
– | 自動車税還付請求書 |
印鑑証明書 |
軽自動車売却と普通車売却時に必要な書類点数を比較すると、普通車の売却時の方が用意する書類が多いです。注意するポイントは、普通車の下取り書類の場合、必要な印鑑証明書は「車検証の所有者欄に記載されている方の印鑑証明書」です。
車の所有者と売却者が異なる場合には、原則車の所有者の印鑑証明書を1枚用意しましょう。さらに、車検証に記載されている住所が現住所と異なる場合にも「車検証に記載されている住所から現住所までを繋げる書類」が必要になります。
仮に車検証の住所が現住所から1つ前の場合には、住民票だけで問題ありません。車検証の住所と現住所が2個以上異なる場合には、戸籍謄本を市役所で発行する必要があります。
用意する書類が分からない場合には、市役所に足を運び車検証の住所と現住所を繋げる書類が欲しいと市役所スタッフに伝えましょう。
ローン残債の確認
現在所有している車を売却する場合、ローン残債の確認が重要です。ローン残債が残る車の所有者はクレジット会社もしくはローン会社に所有権がついています。
つまり、ローン残債を全て返済した上で車の売却を進めなければ車の名義変更が永久的にできません。車のローン残債を返済し、所有者の変更を行う手続きを「所有権解除」と呼びます。
現在所有する車をローンで購入した方は、ローン残債が残っていないのかを購入した販売店もしくはクレジット会社に事前確認しましょう。所有権解除の具体的な流れは以下の通りです。
【所有権解除の流れ】
1.車の所有権がどうなっているのか車検証で確認
2.ローン残債がどのくらいあるのかクレジット会社もしくは販売店に確認
3.ローン残債の支払口座を確認後、残債分の金額を振込対応
4.一括返済終了後、売却する販売店に代行手続き依頼
ローン残債の返済方法は一括返済しかできません。
もし、ローン残債が一括で返済できない場合には、銀行などで残りの残債分のローンを組み返済する方法しかありません。所有権解除の手続き自体は、愛車を売却する販売店や中古車買取店で代行手続き可能です。
自動車税の還付対応
自動車税の還付対応の有無も確認しておきましょう。新車購入に一貫して現在所有する車を売却する場合、普通車以上の車であれば自動車税の還付対応が受けられます。
普通車以上の自動車税は未経過相当額を月割りで返金してもらえる仕組みになっており、未経過月が多いほど還付される金額も高くなります。
ただし、自動車税の還付には「抹消登録」もしくは「車の名義変更」が完了しなければ還付できません。自動車税は毎年4月1日時点の所有者の方に課税義務が発生します。つまり、車の名義変更や抹消手続きは4月1日以前に行う必要があります。
3月下旬になると、販売店の業務自体が混雑しやすい傾向が高いため、可能であれば3月上旬までに名義変更もしくは抹消手続きを済ませることをおすすめします。
車買い替え時期のタイミングまとめ
車の買い替え時期には必ず最適な時期が存在します。しかし、車を買い替えするベストな時期を理解していなければ、最終的に車を購入しても後悔が残ってしまうでしょう。車は購入する時に限り、費用が発生するものでもありません。
車を維持していく上では自動車税や自賠責保険、メンテナンス費用、車検代、自動車保険代などの費用が必要になります。車を買い替えした後に後悔が残らないよう、購入前には事前に支出の計算を行いましょう。
購入時に合わせてスムーズな手続きを意識できるよう、必要書類を基礎知識も事前に理解しておくことをおすすめします。この記事の内容を参考にして、ぜひベストな時期に車の乗り換えを行いましょう。