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過払い金請求後にお金を借りることは可能?借入やクレジットカード発行に関しても解説

過払い金請求後借入 お金の知識
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テレビCMでも見かけることの多い「過払い金請求」ですが、過払い金請求をしたあとにカードローンやクレジットカードでお金を借りるときには、注意が必要です。

なぜなら、人によっては過払い金請求をしたことが理由で、新たな借入ができないケースがあるためです。

カードローンやクレジットカード、さらには過払い金請求をした貸金業者とは関係のない借入も、制限を受けるかもしれません。

この記事は、過払い金請求をした後の借入や、クレジットカードの契約について徹底解説していきます。

この記事のPOINT・過払い金請求をしたあとでも、お金を借りられるケースとは?
・過払い金請求をしたあとの、住宅ローンやマイカーローンへの影響
・過払い金請求後にお金を借りられなかった場合の対処法

この記事を書いた人

嶋 拓人

過去にアコム、三井住友銀行カードローン、レイクなどから500万円借りた経験あり。また、自身が保証人になったことから個人再生をし、再起した経験を持つ。クレジットカードも多数保有。その際に身につけた知識と経験を基に、お金に関するWEBライターをしている。現在FP技能士(ファイナンシャル・プランニング技能士)を勉強中。

  1. 過払い金請求後にお金借りる場合は信用情報に注意!
    1. 過払い金請求が信用情報機関に残るケースと残らないケース
      1. 完済後に過払い金請求した場合は信用情報機関には残らない
      2. 過払い金請求後に残債があると信用情報機関に情報が残る
    2. 過払い金請求以外にも気をつけたい審査落ちにつながる信用情報
  2. 過払い金請求後に借入できるケースと借りられないケース
    1. 過払い金請求をした消費者金融以外なら借りられるのか?
    2. 消費者金融が保証会社になっている銀行カードローンに注意
    3. 中小消費者金融なら柔軟な審査も可能
  3. ローン種類別で過払い金請求後の借り方を徹底解説
    1. 過払い金請求後に住宅ローンを借りる場合
    2. 過払い金請求後にカードローンで借りる場合
    3. 過払い金請求後にマイカーローンを組む場合
    4. 過払い金請求後にクレジットカードで借りる場合
  4. 過払い金請求で気をつけたい4つのデメリットを説明
    1. 1.信用情報機関に情報が残る場合がある
    2. 2.過払い金請求をした業者で社内ブラック状態になる可能性がある
    3. 3.弁護士に過払い金請求を依頼すると手数料が必要
      1. 4.過払い金請求は家族にバレる可能性がある
  5. 過払い金請求後に借入できない場合の対処法
    1. 信用情報を確認してから申し込む
    2. クレジットカードを作りたいなら家族カード
    3. 銀行カードローンは保証会社に注意して申し込む
    4. 公的融資なら融資可能な場合も
  6. 過払い金請求後にお金を借りる方法まとめ

過払い金請求後にお金借りる場合は信用情報に注意!

過払い請求後の借入
結論からいうと、過払い金請求後に「お金を借りる」「借りられない」は、信用情報機関の登録情報次第で結果が変わってきます。

信用情報機関にネガティブな情報が残っていると、ローンやカードの審査に落ちてしまいますし、信用情報機関の内容に問題がなければ収入に応じた借入は可能でしょう。

つまり、過払い金請求をしたことがきっかけで「信用情報機関に情報が登録されてしまう」と、審査に落ちる可能性が高くなってしまうのです。

では、どんなケースだと信用情報機関に情報が残ってしまうのか、詳しく見ていきましょう。

過払い金請求が信用情報機関に残るケースと残らないケース

過払い金請求をしたことが原因で、信用情報機関に情報が残るケースと残らないケースは、以下のように切り分けができます。

過払い金請求をしたことで信用情報機関に情報が残るケースと残らないケース
信用情報機関に情報が残る ・借金返済中に過払い金請求をした場合
・過払い金請求をしても残債が残った場合
信用情報機関に情報が残らない ・借金を完済してから過払い金請求をした場合
・過払い金請求をして借金が0円になった場合

昔は過払い金請求をすると、信用情報機関に「債務整理」として登録された時期がありました。

その後、弁護士が「信用情報機関に登録されると過払い金請求を控えるケースがある」と金融庁に申し出たことがきっかけで、2010年には金融庁が「過払い金請求の事実は信用情報機関へ登録しない」と発表しています。

<参考:JICC(株式会社日本信用情報機構)からのニュースリリース>
サービス情報71「契約見直し」の収集・提供の廃止に関するお知らせ

株式会社日本信用情報機構(中略 略称:JICC)は、このたび、サービス情報71「契約見直し」※の収集・提供を廃止することを決定いたしましたので、お知らせいたします。

※サービス情報71「契約見直し」
「消費者保護ならびに加盟会員の与信を補足するための情報(サービス情報)」の1つとして、加盟会員である貸金業者が債務者からの過払金返還請求に応じた場合に、その客観的事実を表す情報として当該債務者の信用情報に登録される情報。

1.廃止日
平成22年4月19日(月)
2.廃止の内容
*当該情報の報告基準を廃止します。
*平成2年4月19日より、加盟会員である貸金業者からの当該情報の報告受付および全加盟会員への回答を停止します。
* 既に登録されている当該情報につきましては、信用情報データベースから全て削除します。

完済後に過払い金請求した場合は信用情報機関には残らない

借金完済後に過払い金請求をした場合
まず、過払い金請求をした事実が信用情報機関に残らないケースから、詳しく見ていきましょう。

前述の通り、借金を完済したあとで過払い金請求をした場合や、過払い金返還により借金が0円になった場合、信用情報機関に記録は残りません。

この点については、金融庁の公式サイトにも明言されています。

<金融庁公式サイトより>
【質問内容】
■現在、信用情報機関の中には、過払い請求について、「契約見直し」などといった情報として収集・提供している実態がある。このような情報提供を禁止すると明記すべきと考える。「資金需要者等に対しても、客観的かつ合理的に説明できるものでなければならない」という観点からいくと、過払い請求については、客観的にいって返済能力とは無関係であり、いかなる名目をもってしても、情報収集提供すべきものではないと考える。
■過払金返還請求をした事実が、信用情報として登録されないようにしていただきたい。
過払金請求の事実がブラック情報として扱われ、借入れができなくなることを恐れ、正当な権利行使である過払金の請求を断念する借主がいる。

【金融庁の回答】
◆現在、過払い金返還に係る情報を登録している信用情報機関では、完済後になされた過払い金の返還については登録していないと承知しています。

(引用元:過払い金請求に関するコメント│金融庁

信用情報機関にネガティブな情報が残っていると、後々のカードローン審査やクレジットカードの契約審査に支障をきたす可能性があります。

しかし、上記の通り「完済後」または「借金が0円」の場合は、過払い金請求後でも信用情報機関にネガティブな情報は残らないため、借入れは問題ないと言えるでしょう。

過払い金請求後に残債があると信用情報機関に情報が残る

一方、過払い金請求後に残債が残るケースや、借金返済中に過払い金請求をした場合などは注意が必要です。

なぜなら、借金返済中に過払い金請求をしてしまうと、信用情報機関に記録が残る可能性があるためです。

該当するケースとしては、以下が考えられます。

記録が残る例
  • 過払い金請求後に残債が残り、任意整理の扱いとなった場合
  • 過払い金請求のタイミングで一時的に返済をストップすることで、「延滞情報」として記録された場合

上記以外にも、クレジットカードでのキャッシングに対し、過払い金請求をする場合も注意が必要です。

過払い金請求ができるのは、クレジットカードのキャッシング分のみで、ショッピング利用分は通常通り支払う必要があります。

そのため、「キャッシング利用分」+「ショッピング利用分」の両方に残債がある状態で過払い金請求をすると、キャッシングの残債がなくなってもショッピングの残債が残るケースがあります。

この場合、カード会社によっては「ショッピング利用分の延滞が発生した」と登録されるケースがあるため、注意が必要です。

過払い金請求以外にも気をつけたい審査落ちにつながる信用情報

審査落ちした人
ちなみに、過払い金請求に関する情報が残っていなかったとしても、そのほかの悪い情報が信用情報に残ることで、ローンに審査に落ちるケースもあります。

たとえば、過払い金請求とは関係のないローンで延滞すると、「異動情報」といったかたちで情報が残り、今後の借入審査に影響が出る可能性もあるでしょう。

滞納や債務整理などの記録は、5年間記録として残ります。(銀行が加盟するKSCの場合、自己破産や個人再生の事実は10年残る)

延滞の履歴以外にも以下の情報は審査に影響するため、ローンやクレジットカードの申し込み時には、細心の注意をはらって手続きすることをおすすめします。

審査に影響する登録情報
  • 延滞情報
  • ローンやカードの強制解約履歴
  • 債務整理の履歴
  • 過度な借入
  • 短期間に多数のローン会社へ申し込んだ履歴(貸金業者や銀行の多数の照会履歴が残ると審査に影響するため)

補足ですが、一般的なローンやカードで延滞していなかったとしても、スマートフォンを分割で購入していて料金を滞納した場合は、信用情報機関に記録されてしまいます。

スマートフォンの分割払いは、一般的なローンと同じ扱いになるためです。

過払い金請求後に借入できるケースと借りられないケース

過払い金請求後に借入ができた人
過払い金請求後にお金を借りるときには、信用情報機関の情報以外にも注意すべき点がいくつかあります。

信用情報機関に記録されている内容に問題がなかったとしても、ローン審査やクレジットカードの審査に影響が出るケースがあるためです。

具体的には、以下の2点に注意しましょう。

注意点1.過払い金請求をした消費者金融の社内情報に情報が残るケース
注意点2.過払い金請求をした消費者金融が、銀行カードローンの保証会社になっているケース

上記の注意点を踏まえ、過払い金請求をしたあとでお金を借りられるケースと、借りられないケースについて詳しく見ていきましょう。

過払い金請求をした消費者金融以外なら借りられるのか?

上記の注意点に共通しているのは、「社内ブラック」と呼ばれる状況です。

信用情報機関の情報が消えても、過払い金請求をした貸金業者の社内データには記録が残るため、審査に落ちてしまう場合があるのです。

したがって、過払い金請求をした後でお金を借りたいなら、過払い金請求の対象となる業者「以外」から借りるようにしましょう。

過払い金請求そのものは悪いことをしているわけではないため、本来なら社内データにネガティブな情報を登録する必要性はありません。

しかしながら、過払い金請求をされた貸金業者からすると、利息の返還金は経営を圧迫するため、あまり良い気持ちにはならないものです。

そのため、業者によっては信用情報機関の情報が消えても、社内データに「過払い金請求顧客」としてデータを残す場合があります。

ただ、この情報が直接審査に影響しないケースもあります。

利用者によっては、過去に過払い金請求をした消費者金融でも、カードローンの契約ができているケースもあります。

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消費者金融が保証会社になっている銀行カードローンに注意

銀行カードローン
三菱UFJ銀行バンクイックの保証会社がアコムであるように、消費者金融が銀行カードローンの保証会社になっているケースも注意が必要です。

消費者金融が保証会社になっている場合、消費者金融側の社内データが審査に影響を及ぼす可能性があるためです。

そのため、過払い金請求後にカードローンを利用する場合は、過払い金請求をした消費者金融やクレジットカード会社が「保証会社になっていない」銀行カードローンに申し込むことをおすすめします。

参考までに、いくつかの代表的な銀行カードローンと保証会社を一覧にしていますので、参考にしていただければと思います。

銀行カードローンと保証会社一覧
銀行カードローン 保証会社
みずほ銀行カードローン (株)オリエントコーポレーション
三井住友銀行カードローン SMBCコンシューマーファイナンス(株)
バンクイック アコム(株)
じぶん銀行カードローン アコム(株)
楽天銀行スーパーローン 楽天カード(株)
オリックス銀行カードローン オリックス・クレジット(株)
住信SBIネット銀行カードローン SMBCコンシューマーファイナンス(株)

中小消費者金融なら柔軟な審査も可能

エイワ
大手消費者金融などからの借入が難しいなら、中小消費者金融を利用する方法もあります。

なぜなら、中小消費者金融の場合は大手消費者金融とは異なり、柔軟な審査をしてくれる場合があるからです。

柔軟な審査といっても、総量規制を超えて融資をすることはありませんし、債務整理の履歴があるケースでは審査落ちしてしまいます。

中小消費者金融の場合は、実際に面談をして人柄を見て審査をしてくれたり、上限金利年20%と高い設定であるものの10万円以内の少額融資をしてくれる柔軟さがメリットのひとつです。

たとえば、以下のような「エイワ」や「フクホー」などは、全国どこからでも申し込める中小消費者金融のひとつですので、検討してみてもいいでしょう。

参考エイワ公式サイト:https://www.eiwa.jp/
フクホー公式サイト:https://fukufo.co.jp/

ローン種類別で過払い金請求後の借り方を徹底解説

住宅ローン
過払い金請求後にお金を借りる場合、利用するローン別に注意する点が異なってきます。

ここからは、「住宅ローン」や「マイカーローン」など、利用するローンの種類別で、どんな点に注意する必要があるのか詳しく見ていくことにしましょう。

ここからお伝えする情報は、過払い金請求をしていない人にも参考になることですので、覚えておいて損はありません。

過払い金請求後に住宅ローンを借りる場合

過払い金請求後住宅ローン
結論からいうと、過払い金請求をしてから住宅ローンに申し込んでも、基本的には審査には影響しません。

しかしながら、前述のように過払い金請求が原因で残債が残っている場合は、信用情報機関に記録が残りますので、審査に落ちる可能性も出てきます。

一般的に銀行が融資する住宅ローンは、審査が非常に厳しい傾向があります。

きちんと返済していたとしても。消費者金融カードローンの契約をしているだけで、住宅ローンの審査に落ちることもあります。

住宅ローンを申し込む場合は、できればカードローンを解約してから手続きを開始することをおすすめします。

クレジットカードの契約も同様です。

銀行によっては、住宅ローン申込前までに「カードを解約するように」と言われることもあります。

ちなみに、住宅ローンを返済途中に過払い金請求をしても、住宅ローンの一括返済を求められたりすることはありませんので、安心しても大丈夫です。

さらに言うなら、過払い金の返還金があれば住宅ローンの繰上げ返済も可能です。

過払い金請求後にカードローンで借りる場合

過払い金請求後カードローン
上記でお伝えしたとおり、過払い金請求をしてからカードローンに申し込む場合は、以下の点に注意しながら手続きを開始しましょう。

過払い請求後の注意点
  1. 過払い金請求をした貸金業者以外に申し込む(中小消費者金融もおすすめ)
  2. 過払い金請求後に残債が残っている場合は、申し込みを避ける
  3. 申し込む前には信用情報機関のデータを確認する

過払い金請求の対象業者から借入可能なケースもありますが、急ぎのお金が必要な場合は、できるだけ避けたほうがいいでしょう。

過払い金請求をした消費者金融から借りられたとしても、極端に低い限度額が設定される可能性もあります。

また、一般的に「大手よりも中小消費者金融ほうが金利が高いのでは?」と思う人もいますが、実際にはほぼ変わらないのが現状です。

アコムやアイフルなどの大手消費者金融の場合、100万円未満の限度額なら利息制限法の上限金利年18.0%が適用されます。

一方、中小消費者金融の場合も、上限金利はほとんど年18.0%です。(ともに100万円を超える場合は利息制限法により上限金利が年15.0%まで引き下げられます)

同じ金利で申し込むなら、比較的審査に柔軟な中小消費者金融のほうがいいでしょう。

中小消費者金融でもWEB申込みで振込キャッシングは可能ですし、コンビニキャッシングが可能な業者もあります。

過払い金請求後にマイカーローンを組む場合

過払い金請求後マイカーローン
信用情報機関のデータにネガティブな記録が残っていないなら、過払い金請求後にマイカーローンに申し込んでも問題はないでしょう。

ただ、銀行系のマイカーローンやディーラー系ローンは問題なかったとしても、一部の信販系マイカーローンについては念のため注意したほうがいいかもしれません。

一例をあげると、マイカーローンを扱っているオリコは、過払い金請求の対象業者でもあります。

そのため、オリコで過払い金請求をした場合は、信用情報機関のデータが消えていてもオリコの社内データに情報が残っているケースもあります。

ニコスセゾンなども過払い金請求の対象となる融資をしており、かつ両社とも一部のマイカーローンの保証会社になっているため、念のために避けたほうがいいかもしれません。

一方、残価設定ローンを提供しているトヨタファイナンス日産クレジットなどの場合は、保証会社がありませんので、信用情報機関のデータに問題なければ融資は可能でしょう。

参考<例:過払い金請求の対象会社が提供・または保証会社になっているマイカーローン>
・オリコのオートローン https://www.orico.co.jp/loan/teikei/autoloan/
・JA奈良マイカーローン https://www.ja-naraken.or.jp/jabank/loan/mycar/pdf/200331_03.pdf
・セゾンメンバーズローン https://www.saisoncard.co.jp/services/sj040c.html
・SMBCファイナンスサービスマイカーローン https://www.cedyna.co.jp/loan/needs/mycar/
※過払い金請求の対象となったセディナがSMBCファイナンスサービスと合併したため

過払い金請求後にクレジットカードで借りる場合

過払い金請求後クレジットカード
過払い金請求後にクレジットカードでキャッシングする場合も、これまでお伝えした注意点に留意して申し込むようにしましょう。

信用情報機関のデータに債務整理の記録がなければ、問題なく借りられます。

ただし、過払い金請求をしたカード会社で、キャッシングを申し込むのは避けたほうがいいかもしれません。

ちなみにクレジットカードの審査では、ショッピング利用枠だけを申し込むより、キャッシング枠をプラスして申し込むときのほうが審査は厳しくなります。

これは、キャッシング審査に「貸金業法」が影響しているためです。

クレジットカードのキャッシングは、貸金業法に準拠して審査が実施されます。貸金業法では、キャッシングの際に「返済能力を確認すること」が義務付けられています。

過払い金請求の有無以前に、「収入が安定していない」などの事情があると審査通過は難しいでしょう。

参考までに、過払い金が発生している可能性の高いカード会社もまとめていますので、こちらも参考にしてください。

(下記のカード会社でも、2008年以降にキャッシングした場合は、過払い金発生の可能性は低くなります。※2007年に利息制限法の改定があったため)

過払いの可能性がある会社

過払い金請求で気をつけたい4つのデメリットを説明

過払い金請求デメリット
過払い金請求をした場合のデメリットについて、上記の内容を含め再度整理しておきましょう。

過払い金請求は、「過去に払い過ぎた利息が戻ってくる」メリットがある一方で、信用情報機関のデータに情報が残ったり、消費者金融やカード会社の社内情報に記録されたりといったデメリットがあります。

さらに、過払い金請求をしたことが家族にバレる可能性がある点も、デメリットのひとつといえます。

1.信用情報機関に情報が残る場合がある

過払い金請求にともなう「信用情報機関のデータ登録」について、もう少し詳しく見ていきましょう。

さきほど、「完済後に過払い金請求をした場合と過払い金請求後に残債が0円になった場合」の2パターンについては、「信用情報機関のデータに悪い情報は残らない」とお伝えしました。

ただ上記のケースにおいても、一部の貸金業者では、過払い金請求の手続き途中で債務整理のデータを残してしまうことがあります。

一時的にでも信用情報機関のデータに悪い情報が残ると、他社ローンやクレジットカードの審査に影響が出ることもあるでしょう。

過払い金請求を弁護士に依頼すると、弁護士から受任通知が貸金業者に送られますが、その時点で一部の業者は「債務整理(コード32)」の登録をしてしまうことがあります。

その後、過払い金請求の手続きが完了して残債がなくなると債務整理のコードは削除されますが、手続きには一定期間時間がかかるため、一時的に債務整理のコードは残ったままとなります。

この情報が残っている状態でカードローンやクレジットカードに申し込むと、審査に落ちるかもしれません。

過払い金請求をしたあとでカードローンなどに申し込むときは、事前に信用情報機関の本人開示をしてから手続きを開始することをおすすめします。

2.過払い金請求をした業者で社内ブラック状態になる可能性がある

過払い金請求をした会社にネガティブな情報が残り続ける点は、上記でお伝えしたとおりです。

ただ、この点については会社によって対応が異なります。

以下のとおり、過払い金請求が原因で強制解約になったカードでも、数年経てば再加入できた例もあります。

ヤフー知恵袋
<ヤフー知恵袋より/強制解約になったクレジットカードで再加入できた例>
質問:過去に自己破産、強制解約等があった場合、社内ブラックとなり、再び同じクレカ会社でカードを作るのは、ほぼ不可能に近いかと思いますが、再度入会できたとかありましたらお話を聞きたいです。知り合いなど他人の話とかでも構いません。自分の経験としてあった方のお話であれば尚いいと思っております。
回答:経験談ですが、学生時代にセゾンカード(プロパー)とPECカード(今のパルコカード)を度重なる延滞で強制解約されました。あれから10年経ちますが、そごうミレニアムカードセゾンを申し込んで70万円の限度額でカードを発行出来ました。属性は当時と全く違いますが…

ヤフー知恵袋
<ヤフー知恵袋より/社内ブラックでも審査通過できる例>
質問:クレジット会社の社内ブラックになった場合、その会社からの信用を取り戻す事は不可能ですか?金融事故を起こして、時が経ちCICやJICC等から情報が消えても、クレジット会社では社内ブラックとして一生情報が残ると聞きました。失った信用はどうあがいても、取り戻す事は出来ないのでしょうか。
回答:出来ますよ。社内ブラックが付いていても、数年経って申込みがあり審査でOKとなる事はあります。その時点で信用情報が良好だったり、属性に問題が無ければ。なぜブラックになったかの理由が関係することもあります。審査OKとなった場合「復権処理」という処理をします。要は「自社ネガを消す処理」なのですが、この復権処理をしないとカードやクレジットの計上処理が出来ないからです。

過払い金請求をした会社のローンを利用したい場合、実際のところは「申し込んでみないとわからない」のが実状です。

希望するローンやクレジットカードがあれば、まずは申し込んでみるしかないでしょう。

ただし、短期間に多数のカードに申し込むと、「申し込みブラック※」の状態になりますので、注意が必要です。

※申し込みブラックとは…短期間に多数のローンやクレジットカードに申し込み、審査に落ち続けること。ローンやカードに申し込むと、信用情報機関に業者からの照会履歴が残り、照会履歴だけがたくさん残って契約履歴がないと、審査上不利になることがある。

3.弁護士に過払い金請求を依頼すると手数料が必要

過払い金請求の手続きに費用と時間がかかる点は、デメリットのひとつといえます。(過払い金請求をしてもお金が戻ってこないリスクもあります)

過払い金返還請求は個人でも手続き可能ですが、実際のところは弁護士や司法書士に依頼するケースがほとんどでしょう。

弁護士や司法書士に過払い金請求を依頼すると、当然費用がかかります。

しかし、実際のところは過払い金のなかから20%程度の手数料を弁護士に支払いますので、実質無料で手続きすることは可能です。

4.過払い金請求は家族にバレる可能性がある

家族に過払い金請求を内緒にしている場合には、自宅に届く郵便物に注意が必要です。

過払い金請求をすると、これまでの取引履歴を郵送で確認したりしますので、貸金業者や弁護士事務所から郵便物が届く場合があります。

もし家族に内緒で過払い金請求をしていると、郵便物が原因で過払い金請求をした事実がバレるかもしれません。

ただ、弁護士に依頼している場合は、郵便物を弁護士事務所に届けてもらうように手配できますので、特に心配は不要です。

また、過払い金が銀行に振り込まれることで、家族にバレる可能性もあります。

過払い金請求後に借入できない場合の対処法

過払い金請求後に借入ができない人
過払い金請求後のカードローン審査に通らなかったり、クレジットカードを契約できなかった場合の対処法についてもいくつかご紹介しておきます。

信用情報を確認してから申し込む

信用情報機関のCIC
過払い金請求後のローン審査に落ちてしまった場合は、さきほどからお伝えしている「信用情報機関での本人開示」をしてみましょう。

開示には1,000円の手数料が必要ですが、WEBでも手続きが可能ですしスマートフォンでも開示依頼ができます。

詳しくは下記の公式サイトを参考にしてください。

クレジットカードを作りたいなら家族カード

クレジットカードの新規契約ができない場合は、家族カードを作れないか親などに相談してみましょう。

クレジットカードの家族カードを発行してもらう場合も、簡単な審査は必要です。

ただ、家族カードの審査は利用者ではなく「本会員」の信用度が重視されます。

親のクレジットカードで家族カードを発行してもらう場合は、親が延滞などをしていなければ、ほぼ審査通過は可能でしょう。

ただし、家族カードキャッシングする場合は別途申し込みが必要ですし、キャッシング枠は本会員と共有するかたちとなります。

キャッシングした履歴は本会員に通知がいくようになっていますので、無断でお金を借りることはできません。

銀行カードローンは保証会社に注意して申し込む

過払い金が発生するのは、一部の消費者金融やクレジットカード会社がほとんどです。

したがって、過払い金とは関係のない銀行カードローンなら、過払い金請求後でも審査通過する可能性は高いといえます。

ただし、銀行カードローンには保証会社の存在がある点に注意が必要です。

主要な銀行カードローンの保証会社は、消費者金融やクレジットカード会社が担っています。

それぞれの保証会社は銀行カードローンの審査も担当しますので、保証会社の社内データにネガティブな内容が残っていると、審査に影響が出るかもしれません。

公的融資なら融資可能な場合も

生活ができないほどお金に困っているなら、公的機関が提供する公的融資も検討してみましょう。

たとえば、地域の福祉協議会が提供する緊急小口資金なら、少額融資を無利息で借りることも可能です。

福祉資金を利用する場合は、収入が一定額以下である点や、生活再建の目途がたっているなどの条件が必要です。

ただ、利用できさえすれば無利息で借りられたり、一定期間返済を猶予してくれるなど、一般の金融機関にはないメリットもたくさんあります。

詳しくは、下記の全国福祉協議会公式サイトをご覧ください。

過払い金請求後にお金を借りる方法まとめ

過払い金請求をすること自体は、利用者の権利ですので決して恥ずべきことではありません。

しかしながら、対象の貸金業者からすると損害が発生するため「好ましくない顧客」として扱われてしまう可能性もあります。

今回の記事でお伝えしたとおり、場合によっては信用情報機関にネガティブな情報が残ることもあります。

新規の借入を申し込む場合は、本人開示を徹底するなど、慎重に手続きすることを心がけましょう。

この記事を書いた人

嶋 拓人

過去にアコム、三井住友銀行カードローン、レイクなどから500万円借りた経験あり。また、自身が保証人になったことから個人再生をし、再起した経験を持つ。クレジットカードも多数保有。その際に身につけた知識と経験を基に、お金に関するWEBライターをしている。現在FP技能士(ファイナンシャル・プランニング技能士)を勉強中。

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